パンダもわかる中医学

第10回は、中医で考えられる病気の原因の3つ目、『不内外因』です。 『不内外因』って、、、何だか難しそうな響きですが、なんのことはない。「内因」にも「外因」にも属さない疾病の原因のことです。 皆さんご存知のものばかりと思いますが、一通り見ていきましょう。 〇飲食の不摂生 ”You are what you eat."なんていう英語のことわざ、聞いたことありますか?...
第9回は、中医で考えられる病気の原因3つのうち、『内因』についてです。 前回、ご紹介した「六邪(六淫)」は外部環境の変化(外因)によるものだったのに対して、今回ご紹介する「七情」は、精神的な感情(内因)によるものなります。 中医学では、 "怒、喜、思、憂、悲、恐、驚" の7つの情緒の変化を『七情』と呼んでいます。...

いよいよ新しい時代「令和」の幕開けですね。 諸説ありますが、ゼロリセットしたのち美しく調和のとれた世界が訪れますように。。 前回まで、からだのしくみを見てきましたが、今回からは病気の原因を見ていきます。 皆さん、ズバリ病気になる原因はなんだと思いますか? 何らかのウイルス? 細菌?? いや、やっぱり日頃の生活習慣やストレス?...

第7回は、「経絡」についてです。 みなさん、「経絡」って聞いたことありますか? 「経絡」は聞いたことなくても、「ツボ」は聞いたことありますよね? 授業で習ったとき、専門用語オンパレードであっという間に時が過ぎ去ってしまったという印象で、ツボ単やらツボの語呂合わせやら本を買いあさって挫折した苦い経験があります。...

第6回は、「五臓六腑」についてです。 五臓六腑と聞くと、「五臓六腑にしみわたる~!」なんて言葉がありますが、ビールが美味しくなる季節ももうすぐですね🍻 ところで皆さん、この「五臓六腑」って何のことだかわかりますか? ただの”ことわざ”だと思っていたりしませんか? 実は中医学で出てくる言葉なんです。...

第5回は、「気・血・水」についてです。 いよいよ今回から、中医学の話に入っていきます。 中医学では、「気・血・水」は、人体を構成し、生命を維持する基本物質といわれ、バランスよく体内を巡ることで健康が保たれると考えます。 この「気・血・水」のバランスが崩れて、量が減ったり、増えたり、滞ったりすると、さまざまな不調がでてきます。...

第4回は、『五行学説』です。 毎回小難しい哲学の話が続いていますが、それも今回までです。あと1回だけお付き合いください。  西洋には、「万物は、地(土)・水・火・風(空気)の四元素から成る」という『四大元素』の思想があります。 4つのエレメント、4つのボトル、、、...

第3回は、『陰陽学説』です。 これは皆さん馴染みがあるのではないでしょうか? 相反する二つの原理や要素から構成されていると考える「二元論」はご存知かと思います。いたるところに浸透していますね。 例えば、旧約聖書、創世記の冒頭にでてくる"天地創造"の一節。 +++ 初めに、神は天地を創造された。...

第2回は、『整体観念』です。 「整体観念」って、いったいナニ? なんだかわかりそうでわからない。。 あのポキポキやる整体を思い浮かべた方も多いかと思いますが、その"整体"とはちょっと違います。 哲学の世界って、なんだか小難しい言葉を使いますよね。でも、この考え方は割合イメージしやすいのかなと思います。...
お待たせしました! いよいよ「パンダもわかる中医学」のはじまりです。 まず中医学を学ぶ前に、おさえておきたいのが、どういう思想でこの膨大な理論体系が作られたかということ。...