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ストレスチェックしてます?

 

 

 仕事や職場環境が原因で心の病になる人を減らそうと、
働き手のストレス状態を調べる「ストレスチェック」制度。
50人以上が働く事業所を対象に義務化され、受けるのは今回で2回目。
 
 職場で周りを見回してみると、関心がなくそもそも受けていない、
受けること自体がストレスになるから今回は受けるの辞めた。。
だいたいそんな感じです。

 ストレスチェックを受けてみて思うこと。
質問形式なので、回答の仕方によってほぼ結果が予測できてしまうんですよね。

仕事が多すぎて処理しきれないと答えれば、自分のマネージメントスキル不足が原因。
職場の人間関係にストレスを感じると答えれば、自分のコミュニケーションスキル不足が原因
と分析結果が出る始末。

確かにそうかもしれませんが、それ以外のままならないことがストレスの原因になっていること
の方が多い気が、、、

 せっかくコストをかけるのであれば、ストレス対処策の方にお金をかけてくれればいいのに、、
と思ってしまうのは、私だけでしょうか?

例えば、一年に一度、分析結果によって、用意されたストレス解消プログラムを受けられるとか。

  一般的に「ストレス」という言葉で一括りにされていますが、
中医では主に3つに大別され、それぞれ対処方法が変わってきます。

さてここで、中医版ストレスチェック♪
あなたはどれに当てはまりますか?

a.疲れやすく、元気がない
a.朝なかなか起きられない
a.食欲がない
b.憂うつ感がある
b.ついつい食べ過ぎてしまう
b.ノドに違和感を感じる
b.脇やお腹が張ったように痛む
c.イライラしやすい
c.怒りっぽい
c.風邪でもないのにセキがでる

ちなみに、中医では、ストレスを気の異常ととらえます。

a.気虚 ・・・気(エネルギー)不足
b.気滞(気鬱)・・・気の巡りが悪い
c.気逆 ・・・気の昇降異常により、臓腑の気が逆上する

ここから先は私の経験上の独断と偏見になりますが、分析してみました。

a.気虚タイプ

ズバリ過労です。
気の回復が遅れ、慢性的に気が不足した状態。
きちんと栄養のあるものを食べ、とにかく良く寝てください!
どうしても夜睡眠時間が取れない方は、食後10分の昼寝がお勧めです。
⇒漢方薬では、気虚というと「補中益気湯」が有名ですが、これは、病後や虚弱体質の人向けになります。
 食欲もあって辛うじて会社に通えているレベルであれば、まずは睡眠不足を疑ってみてください。
 睡眠不足になると、思考も確実にネガティブになりますので。
   
b.気滞(気鬱)タイプ

これが一番多いのではないでしょうか?
滞っている気を巡らせるために、ストレス解消の時間を意識的に持つこと。
スポーツやダンスで身体を動かしたり、歌を歌ったり、スポーツ観戦で大声出したり、おしゃべりを楽しんだり。
アロマテラピーや呼吸法でリラックスするのもいいですね。
ご自分に合った好きな方法でいいと思います。
⇒職場で、炭酸飲料を飲んでいる人をよく見かけますが、 以前胃に穴が開いて救急車騒ぎになった人がいました。
 気をつけましょう。
 薬膳的には、気を巡らす作用のある、ジャスミンティやレモンティなんかがお勧めです。
 病院に行っても原因不明とされがちな「ノドに違和感」もよく聞く話ですが、漢方薬では「半夏厚朴湯」が有名です。

c.気逆タイプ

これはたまにであればやむなし⁉ 常にだったら要注意ですね。
自律神経が乱れている可能性があります。
b.の対処法に加えて、ヨガや気功、太極拳など、深い呼吸を取り入れたエクササイズをお薦めします。
瞑想、座禅なども取り入れて、心を平静に保つ時間を持ちましょう。

 最近では、ストレス関係の漢方薬も簡単に薬局で手に入るようになりましたが、
症状に応じて飲み分けが必要になりますので、安易にうたい文句だけで判断しないようにご注意ください。
漢方薬については、またの機会にご紹介したいと思います。

少なくとも、a.と b.c.では真逆の対処方法になるのはお分かりいただけたかと思います。

 病は気からです!
ストレスが病になる前に、上手く対処していきましょう!