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北京旅行記③ ~観光編(後半)

 

 

 前回に引き続き、北京5泊6日の研修旅行でのリアル北京事情についてです。
たかだか1日半の自由行動が1回で書ききれず、引っ張ってしまってすみません。あと1回だけお付き合いください。
お昼頃到着した前門大街。いかにも観光地っぽい感じですが、おしゃれなオールド北京の街並みが広がっています。
本来あった老舗のレストランや工芸品店はもちろん、国内外のブランドが多数集結。

丘比(キューピー)と書かれた路面電車や星巴克珈琲(スターバックスコーヒー)なんかもあります。漢字で書かれると不思議な感じがしますね。

北京名物の山査子(さんざし)の飴がけ。生ものはさすがにまずいのでは、、と思いつつも気になり、試しにみんなで1本買って食べてみましたが、生山査子は甘酸っぱい小さいリンゴのような触感で美味しかったです。お目当てのお店の位置を確認したところで、ランチタイム。

食事処は至る所にあるので、迷います。研修中、毎晩円卓中華料理だったので、いかにもな中華料理もさすがに飽きつつあり、この日はとても寒かったので、暖かい汁ものがあるお店に入ることにしました。

  酸辣湯、牛肉入りうどん、エビときゅうり塩炒め、杏仁豆腐などなど。ここの酸辣湯は、私には辛すぎて一口でギブアップ。中華料理は、韓国料理と違っていかにも辛そうな見た目をしていないのに、食べると辛い。。何度、痛い目にあったことか。。あと、辛いもの好きな人の「これ辛くないから大丈夫。」も信用できません(笑)

 

 見たことない粉ものにもチャレンジ。そば粉色をした粉もの、これ自体は味はなくもちっとした感触で、酢醤油と羊臭いタレがセットでついてきました。中国では、日本でいう白米の代わりに、肉まん生地の中身が入っていないおまんじゅうだったり、こういう粉ものを食べるようです。いろいろ試してみましたが、牛肉入りうどんのスープに入れて食べるのが一番おいしかったです。

 腹ごしらえしたところで、中薬(漢方薬)の聖地、同仁堂薬局本店へ。

創業1669年、北京市内に約100店をもつ中薬の本店。主に1階は市販薬。2階は生薬。種類も豊富で、日本にはないような中薬がたくさん売っています。

 

そして、とにかく安い。。普通、日本の薬局で漢方薬を買おうとしたら1箱2~3000円ぐらいしますが、モノにもよりますがだいたい1/4〜1/5くらいの価格でしょうか。薬の効能は漢字で書いてあるので読めるし、言葉は通じなくても、筆談で通じるので全く困りません。

 お隣には、大柵欄に本店を構える創業1908年の茶葉店、張一元茶荘もあります。試飲はありませんが、ここで記念にジャスミン茶を購入。

 

 だいぶいい時間になってしまったので、次の目的地を目指します。地下鉄を乗り次いで、馬連道にある、茶葉市場へ。

 ここで非常事態発生!実は、天津組と前門で合流して夕食をとる約束をしていたのですが、Wifiの充電が途中で切れてしまい大慌て。地下鉄では日本のようにはWifiはつながらず、馬連道についてからも茶葉屋さんが並ぶ道すがらWifiつながるところを必死で探しますがありません。。


 始めに、辿り着いた茶葉市場で、全く言葉も通じないのに必死さが伝わったのか、守衛のおじさんがその建物のWifiのパスワードを教えてくれ、なんとか天津組と連絡がとれたのでした。最悪ホテルに一旦戻るしかないと覚悟を決めていましたが、まさしく神対応で救われました!! 

 お目当ての北京馬連道茶城に到着。いわゆる市場を想像していたのですが、茶葉のデパート。いろいろな茶葉屋さんが所狭しと入っています。

茶葉の形が異なるジャスミン茶、日本にはほぼ入ってこない鉄観音茶の新茶、黄金色の雲南紅茶などをいろいろ試飲させてもらい購入。
 おしゃれな茶器のお店もありましたが、結局その1軒でタイムオーバー。閉店の時間になってしまいました。

 それにしても、圧倒的に銀聯(ぎんれん)カード強し。VISAが使えるお店は一軒くらいしか見かけなかったです。スキミングが気になって、あまりカードは使いたくないなぁと思っていたのですが、そんな心配は無用でした。。ニコニコ現金決済で。

ちなみに、銀聯カードは日本でもクレジットカードとして作れますが、中国ではほとんどデビットカードとして発行されているようです。国民のお財布代わりのカードではあるけれど、クレジットカードで必要な与信に通る国民が少ないというお国事情があるようです。

さらには、支付宝(アリペイ)やWechat Payのようなスマホアプリ決済の方が主流になりつつあるようで、現金が使えなくなる日も近いのかもしれません。日本よりはるかにキャッシュレスが進んでいてビックリです。

 再び、夜の前門。無事天津組と合流でき、「都一処」へ。

清の乾降帝が絶賛した逸話で有名なシュウマイ店で、創業は1738年。

 

 天津組は、現地のガイドさんをつけ盛り上がった様子。

北京から天津へは新幹線で何と30分の距離だそう。近いですね。ガイドさんがついていながら、盛り上がり過ぎて乗り過ごすハプニングも(笑)

 

中国では、文武両道に加えて、健康でないと大学には入れないらしい!?

暖房は国が管理していて、11月中旬にならないと暖房がつかないらしい!?

土地も国が所有していて、70年間の土地使用権で不動産がまわっているそう。

中国の方が、日本の土地を買いたがる理由が少しわかったような。。

ちなみに、北京の超高層マンションは近郊家賃の何と3倍!日本と同じで、近郊から通う人が多いとか。

 

満月に照らされた前門にて、あっという間に北京最後の夜は更けていきました。

 最終日朝いちで、まず北京駅へ。

土曜日の朝だけあって、地元へ帰る人、郊外へ出かける人でごった返していて、なかなか活気がありました。セキュリティチェックがあるので、中に入るのはさすがに断念。

 

 お店の開店時間を見計らって、地下鉄で再び王府井へ。忘れてはならない職場のお土産も無事かえてホッ。

日本の銀座と言われる王府井でさえ、一本道に入ると、サソリの串刺しが普通に売られていたり、中国っぽい雰囲気も残しつつ、、

 
一方で、どこの国かと見まがうような高層ビルや高層マンションの建設ラッシュ。北京は地震がないらしく、とっても怖い建て方をしていましたが(笑)
まだまだ勢い止まらない中国、この国はこれからどうなっていくのでしょうか?
 
またいつか絶対、今度はのんびりと訪れてみたいと思います。