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がんと心の関係①

 

 先日、こんなタイトルの講演会に行ってきました。ちょっと重いテーマでドキッとさせてしまったでしょうか?

佐藤康行(カウンセリング界のカリスマ)× 帯津良一(ホリスティック医学の第一人者)ご両名のスペシャル対談。

私も夏に参加した帯津先生の養生塾からのご縁で参加する機会をいただいたので、せっかくなのでシェアしたいと思います。

お二人の講演+聴講者参加型のQ&Aタイムという3部構成。4時間の長丁場でしたが、非常に有意義な時間を過ごせました。

いろんな話が盛りだくさんで、書き出すと収集つかなくなってしまうため、特に興味深かったこと中心に2回に分けて書きたいと思います。

⚫️帯津良一先生講演

 健康をテーマにするとき、最近よく耳にするのが「免疫力」と「自然治癒力」。

みなさんは、「免疫力」と「自然治癒力」の違いわかりますか?

一般的には、免疫力は「自己防衛機能」で、自然治癒力は「自己再生機能」といったところでしょうか。

先生のお話では、この免疫力と自然治癒力は別物で、仏教の八識でいうと末那識(まなしき)と阿頼耶識(あらやしき)にあたるとのこと。

ちなみに、仏教では私たちの心を8つに分けて「八識」といいます。

1.眼識
2.耳識
3.鼻識
4.舌識
5.身識   
6.意識   
7.末那識 
8.阿頼耶識

まず、1~5.五官(体)があって、この五官の働きで「ああだ、こうだ」と考えるのが、6.意識(表層心)。
さらに無意識(深層心)の領域にあるのが、7.末那識、8.阿頼耶識になります。

いきなりちょっと難しい話になってしまいましたね。

いろいろネットで検索してみたのですが、このあたりのことはどれも解釈が微妙であまりネットの情報は鵜呑みにしない方がよさそうです。とりあえず、そんなものがあるのね~くらいに思っていただいて次に進みます。

 で、上の5つ五官(体)までは西洋医学が細かく解明したけれど、人間まるごとみるときに大事になってくるのは、実は「意識」以降の心の部分。

医学の歴史では、自然治癒力は2500年前に古代ギリシャ医学の父といわれたヒポクラテスが医療の基本として説いたのがはじまりで、その後1628年にウィリアム・ハーヴェーが血液の循環理論を証明したのを機に、いわゆる現代医学にとって代わられたようです。

とはいうものの、現代医学でも手術によって傷口や組織は癒合(ゆごう)されます。これはまさしく「自然治癒力」の賜物です。
現役時代、バリバリの外科医だった帯津先生はその頃から思うところがあったのでしょうね。

最近の医療現場ではこの自然治癒力が忘れられてしまい、物理化学的な方法だけで治療しようとする。
抗がん剤治療なんかがそうですね。

自然治癒力を喚起するような代替療法で相乗効果を高めることも大事。
帯津先生が代替療法にも力を入れるのはこのようなところから来ているのですね。

 話は戻りますが、この自然治癒力を高めるにはどうしたらいいか?

帯津先生は、毎回のように「心のときめき」が大事だとおっしゃっています。
↓ 以下、帯津先生の過去インタビュー記事から一部引用。

★「ときめき」や「喜び」が免疫力、自然治癒力を高める!
心の持ちようも健康に大きく作用する。
人間のサガは悲しみ。人間は明るく前向きにはできていない。
この世では誰もがひとりで生きて、ひとりであの世へ帰っていく。
悲しく、不安なのは当たり前なのです。
悲しみの大地に足をしっかりつけて、希望の種をまいていく。
それが芽を出し、花が咲いて「ときめく」。それでいいのです。

そして、
★楽しみながら前へ進む!
だそうです。

毎回帯津先生のお話を聞いていると、何だか不思議と生きる力が湧いてきます。
そんな帯津先生のお話を是非聞いてみたいという方は、こんな合宿もやっています。

↓ 帯津先生の水輪養生塾情報はこちら。

※まだ水輪のHPは更新されていませんが、次回は2019年3月21(木・祝)~26(火)に開催されるようです。

次回は佐藤先生の講演へ、つづく。
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