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がんと心の関係②

 

 前回に引き続き、先日行った講演会について書きたいと思います。
佐藤康行先生。実は失礼ながら全く存じ上げなかったのですが、ビジネスでの成功を考えたことがある方などはご存知かもしれません。

あえて下調べはしないで当日に臨んだわけですが、さすがビジネス系。
心の仕組みをとてもわかりやすく説明されていたので、いくつかご紹介したいと思います。

⚫️佐藤康行先生講演 

首都圏で展開されている「ステーキのくいしんぼ」の創業者で、実業家。そして、今は心の専門家。

数々のセミナーや講演会もされているようで、何とうつ病治療では90日以内の寛解率が90%以上という成果をあげているとか。

★満月理論

夜空に浮かぶ月。日々満ち欠けを繰り返しているわけですが、例えば「三日月」。
といっても、「三日月」という月が存在するわけではないですよね?

これは、私たちの目にそう見えているだけの「認識の世界」で、実際の月の形は常に"まんまる”(満月)。

これは誰もが納得だと思います。

 では、これを人間におきかえてみると。。

この人とは永久にわかり合えない。
職場でも全く噛み合ってない議論が繰り広げられていることが多々ありますが、、

まあ、他人だから仕方ないか。。
この人とは仕事上の付き合いだし。。
でも、身内だったらそうもいきません。

人間関係の問題の大半は、お互い「三日月」の部分しか見ていないことにあります。
見えている三日月部分だけを意識すると、欠けているものに足していく発想になるので、あれが足りてない。これが足りてない。
と、永久に分かり合えることも、満たされることもない。。

人間も月と同じで、もともとは”まんまる”。
本当の自分は、最初からまんまる。相手も同じ。
欠けているところなど、一つもない。
だから、何か足そうとする必要もなければ、補う必要もない。

ただ、そのことに気づくだけでいい、とのこと。
まんまるの月だとイメージしやすく、気持ちの切り替えも早くなりそうですね。

ちょうどこの講演会当日、会場に行く前に図書館へ予約本を取りに行ったのですが、なんと、佐藤先生の”満月の法則”でした。
こちらの本に詳しく書いてありますので、気になる方は読んでみてください!

★「答え」から出発すると「問題」が消えてなくなる!

禅問答のようですが、なるほどと思ったのがこれです。

①「問題」を抱えている
②「答え」を求める
③それは、「問題」の中の「答え」でしかない。

でも、「答え」から「問題」をみると、すべての「問題」は瞬時に消えてしまう。

例えば、川が海に流れ込むのがゴールだとしたら、そのゴールから川を見てみる。
途中で蛇行しようが岩にぶつかろうが、ゴールがわかっていれば安心できます。
これからどこへ流れつくのだろうと思うから、心配したり迷ったりするわけです。

★本来願いは叶うもの!

前半の帯津先生の話ともリンクしてきますが、仏教の八識の心の部分だけ切り出してみると、、
このような整理になるのでしょうか。

6.意識  (顕在意識) ←三日月
7.末那識 (潜在意識)
8.阿頼耶識(真我)   ←満月

6.意識は、顕在意識のこと。いわゆる心(エゴ)。
7.末那識(まなしき)は、潜在意識のこと。外界の刺激で出てくる過去の記憶(トラウマ、業(カルマ)、因縁)。
8.阿頼耶識(あらやしき)は、真我(本当の自分)のこと。佐藤先生は「真我」という表現をされていますが、魂、アカシックと同義だと思われます。

 で、一時期流行った?ポジティブシンキングや引き寄せの法則に限界があるのは、顕在意識(6.意識)へのアプローチに過ぎないとのこと。

本来願いは叶うものだそう。なのに、何故叶わないことがあるのか?

タイミングの問題(今ではない場合)もありますが、よくあるのが、顕在意識(6.意識)と潜在意識(7.末那識)が違う場合。

例えば、顕在意識では病気を治したいと思っていても、過去のカルマだったり、トラウマの影響で潜在意識では病気でいたいと思ってしまっている可能性がある。

こういう場合は、願いが叶わないという状況になります。
こうなるとなかなか自分だけで解決するのは難しいですね。

佐藤先生のセミナーでは、この潜在意識(7.末那識)の書き換えを行っているようです。
実際に、ワークしてみないと詳細はわかりませんが。。

 後半は、テーマがテーマだったので、実際にがんが治った方々の体験を語るコーナー。
時間の関係で20人程?1人1分のトークタイム。
これだけの方がおっしゃっているのだから、実際治ったのだと思います。

 個人的には、どんな方法でも治ればいいのではないかと思います。
方法はひとそれぞれだと思います。なので、ある人が治ったから必ずその方法で治るというわけでもなく。。

それを通して、その人自身の”意識”が変わること。これが大事なのではないかと思います。

病気になってしまった体は回復するのに時間はかかるけれど、心はその瞬間に"まんまる"から出発できる!

せっかくならば、佐藤先生のお言葉をお借りして”まんまる”な生き方を目指しませんか?!
 
関連記事:がんと心の関係①