今年の長引く梅雨の影響か、久しぶりにアトピーが悪化。
アトピーが首から顔へと広がり、この猛暑に外にでるときはマスク&タートルネックが必須と辛い状況が続いています。
当事者にしかわかりませんが、痛みと同じくらい、痒みも辛いんですよね。。
そこで今回は、本ブログ初?! 自分のアトピー性皮膚炎克服体験について書こうと思います。
物心ついたときから重度のアトピー体質で、クウェートから3年弱で日本に戻ってきたのも実は私のアトピーが原因。
ホントは次の赴任先はギリシャに決まっていたので、自分の人生も家族の人生も大きく狂わされたといっても過言ではない?!
大人になるにつれて、アトピーも徐々に収まり、ひどい時はステロイド剤を塗ってしばらくすれば落ち着くの繰り返し。
このステロイド、魔法のようにほんとに効くんですよね。。
「アトピーは長く付き合っていく病気です。」世の中の定説を信じて疑わず。
ステロイドが良くないのはわかっちゃいるけれど、他に方法がないし、塗ればとりあえず良くなるしで、あんまり真剣に向き合ってこなかったというのが実情です。
それが3年前否応なしに向き合うことに。。
そもそもは、冬場の乾燥でアトピーが少し悪化し始めたので、ステロイドの薬を処方してもらおうといつも通り会社の診療所へ。
一応有名どころの大学病院の先生が診察してくれるのですが、ついでに漢方の飲み薬も出してもらっていました。
処方してもらった漢方薬を飲んでみたところ明らかに症状が悪化したので、自分の症状と処方された漢方薬が合っていないことを、親切心で伝えたつもりだったのですが、西洋医学の権威ある大学病院の先生でもあるし、プライドもあったのでしょう。。
結局さじを投げられて終わりました。漢方で有名な某病院への紹介状を書くのでそちらに行ってくださいと。
ちょうどその頃、中医の大学に通っていたので、自分のアトピーを治そうと、一通りのアトピーに効く漢方薬は飲んで試しており。
(漢方の世界では、アトピーを治すには、自分の病歴の半分の歳月はかかるという通説があります。)
ひょっとしてアトピーは漢方薬じゃ治らないかもと思い始めた頃だったので、せっかく紹介状を書いてもらったものの自分の中で、その選択肢は既になかったのです。
何とか次の策を考えようと、自分なりにいろいろ原因を探っていき、辿り着いたのが「瘀血(おけつ)」。
中医学を勉強すると出てくる概念ですが、「瘀血」とは、簡単に言うと血の流れの滞り。
「瘀血」が溜まりやすい場所は人それぞれで、”脳梗塞”だったり、”心筋梗塞”だったり、”子宮筋腫”だったり、”足の静脈瘤”だったり。
アトピーなどの皮膚病はそれが表面に出るわけで、西洋医学でいろいろ病名はつきますが、原因はすべて一緒、「瘀血」です。
人間は、成長の止まる25歳以降「瘀血」が溜まっていくのは宿命なのだそう。
まして、現代人の食生活だったり、いろいろな外界の環境のせいで、ますます「瘀血」が溜まりやすくなっている。
今風の言い方に置き換えると、”ドロドロの血をサラサラの血に!”の”ドロドロの血”がいわゆる「瘀血」のことです。
それをいかに排出するかがポイントで、寿命にも関わってきます。
詳しくは、いずれ「パンダもわかる中医学」で詳しく書きたいと思っていますが、、
「瘀血」が原因だということはわかったとして、では「瘀血」をとるにはどうすればいいか。
もちろん、漢方薬の中にも、瘀血をとる処方はいくつかありますが、もっと手っ取り早くとる方法。
”瀉血”はどうか?
中世ヨーロッパで盛んに行われた歴史がある”瀉血”。
野蛮な印象だけが残っていて、現代では一般的には医学的根拠は無かったと考えられているようですが、、
ネットで調べても、自分で瀉血をやる方法とか出てきたりして、感染症の問題もあるので怖すぎます。。
何とか医療機関で”瀉血”ができるところはないか調べまくっていた矢先。
地元の図書館で「瘀血」に関する本を借りようと思い、検索引っかかった2件のうちの一つが写真のこの本、”あらゆる病気の原因は「瘀血」にある”だったのです。
しかも、初台で受けられるとあっては、これはいくしかないでしょう。
その名は、蔡内科皮膚科クリニック。
知る人ぞ知る、そのクリニックは、新宿から一駅、初台にあります。
私自身、中国の整体やら台湾の足つぼやら、昔から行き慣れているので全く抵抗ありませんでしたが、入った感じ、そちら系の雰囲気を醸し出しており、普通の皮膚科を想像していくとビックリするかもしれません。
初診は、院長の蔡先生が診てくれます。だいたいの治る期間も一目診ただけで即答。。。
真っ先に言われるのは、
皮膚病は薬では治りません。
むしろ薬を使えば使うほど悪化します。
化学薬品の薬害です。
とはっきり言われます。
で、いざ治療。毎回の流れはほぼ一緒です。
アトピーの症状が出ているときは、その部分中心に、症状が表に出ていないときは背中に、
鍼を刺して出口を作ったところで、カッピングで”瘀血”を吸い出します。
鍼は痛いんじゃないかと思われがちですが、アトピーの場合は症状が出ているところはそもそも痒いので、むしろイタ気持ちいい感じです。
背中とかは皮膚も分厚いのでマッサージされている程度のものです。
顔面などは、鍼をさすだけで、皮膚の修復も進むので、カッピングしないまでも効果はあります。
美容系のエステサロンでやっている美容鍼はこの原理ですね。
で、瘀血の話に戻りますが、初めて見た時は、どす黒いドロッとした血がカップにたまるので、あまりにもグロくておぉっとという感じですが、だんだん慣れてきます。ちょっとマゾっぽい感じですが、悪いものが取れた感がしてすっきり(笑)
炎症起こしているところは、カッピングすると瘀血とともに活性酸素と思われる泡が出てきます。
瘀血は関節部分にたまりやすいのですが、一度膝裏をやったとき、なぜか白い物体が吸い出されたことがありました。
これってもしかしてステロイドの残骸?!
今では膝裏はすっかりきれいな状態を保っていますが、確かに子供の頃、膝裏にステロイド塗りまくってた時期もありました。
化学薬品は身体に蓄積されているのかもしれません。。
手術したときの”溶ける糸”なんていうのも、見かけ上は溶けていますが、しっかり体内に残っているそうですよ。
で終わったあと、その日は嘘のようにぐっすり眠れること。
痒みで夜寝られず、睡眠不足でアトピーも悪化の悪循環から一瞬解放されます。
鍼の跡は2~3日、カッピングの後も1週間もすれば消えます。
アトピーだった部分は、一旦、日焼け後のように皮がポロポロと剝け、それが終わると肌がきれいに蘇ります。
軽症の箇所は、それで終わりますが、大抵はまた痒みが襲ってきて、それが何度か続きます。
私が身をもって体験した感じでは、根気はいりますが、必ず良くなります。
注意事項としては、良くなる過程で、必ず好転反応があるということ。
それも何度か波のように押し寄せ、徐々にその波が小さくなっていくイメージです。
皮膚病の場合は、週1回の瀉血をして、5回。
癌の場合は、週1回の瀉血をして、7~8回。
という触れ込みですが、個人差はあるのであくまで目安と思ってください。
私の場合、3年前初めてかかった時には、5月の終わりに初めて、良くなったのは8月頃。
症状が収まるのに、全部で8回ほどかかりました。
やり始めて3回目くらいで、猛烈な好転反応が出始めて、顔にもどどっと出始め、、
何も知らない人には、瀉血の話をするのも面倒くさいので、ただただストレスでアトピーが悪化して~というしかなく、
瀉血をやっていることを知っている人からも、ホントに大丈夫なのそれと心配される始末。
自分でも好転反応だとわかっていながら、いつ症状が引くかもわからない状況、辛い日々でした。
始めてから気づいたのですが、始めた時期も悪かった。。マスクしても違和感ない真冬に始めれば良かった。。
と後悔しても今更遅く、ひたすら毎週のように治療に通い、8回目の治療をしたところ、急激に良くなり始めたのです。
人によって違うらしく、重症の場合は何年も好転反応が続く場合もあると。。
毎週瀉血していたせいで、さすがにその年の健康診断では貧血気味ですねと言われました。
まさか瀉血のやりすぎですとは言えませんでしたが(笑)
自分のアトピーきっかけで知った療法ではありましたが、これは癌にも効果があるようです。
父が生きているときに知っていれば是非試したかった療法でもありますが。。
癌の疑いがあるとか、Stage1、2の癌と診断され、まだ体力あるうちは、やれ検査入院だ、抗がん剤治療だと不安に陥れられる前に、物理的療法でせっせと「瘀血」を取ってしまった方がいいと思います。
さすがに血を造るにもそれなり体力はいるので、体力が落ち始めた時には向きませんが。。
Stege3までは治せると、先生もおっしゃっています。
クリニックに行くと、癌患者さんの瘀血の写真が貼りだされていますが、癌の部位によって瘀血の出方も違うようです。
中医学を知らない人にとっては、胡散臭い以外の何ものでもないと思いますが、
中医学を知っているものにとっては、非常に理にかなった療法だと思います。
良さそうだと思うけど、まだ踏み込む勇気がと言う方は、まずは、蔡先生の著書をいくつか読んでみてください。
それでも、決心がつかない方は、お問い合わせいただければ、いつでも相談に乗りますよ。
私自身、現在、アトピー第2の波が押し寄せている真っ最中ではありますが、、
1回目を超えてから約2年は、すっかり肌も落ち着き、肌綺麗ですねと褒められることもしばしば。
まだまだ脱ステ3年目、気長にアトピー克服していきたいと思います。
食べ物の事だったり、睡眠環境の事だったり、化粧品の事だったり、その間試したことがいろいろあり、つづきはまたの機会に書きたいと思います。