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賢くお金を貯めよう① ~iDeCo(イデコ)

 

前回からの流れで、今回は「個人型確定拠出年金(iDeCo(イデコ)」について書こうと思います。

 

ちょっと復習になりますが、
「iDeCo(イデコ)」は、将来にそなえて自分で作る私的年金制度の1つ。

 

自分で毎月積立(掛け金を拠出)をして金融商品を運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取ります。
結果次第で老後に受け取れる金額が変わってくるのですが、自分の運用次第では、年金を増やすことも夢じゃないんです!

 

2017年1月に制度改定され、現役世代ほぼ全員が利用できるようになった「iDeCo」。

 

公務員や主婦(夫)の方、企業年金のある一部の会社員にも対象が拡大されたのですが、
前の会社では認められていなかったので、ずっと加入したくてうずうずしてました(笑)

 

何がそんな魅力的かというと、3つの税制メリットが受けられるのです。

 

(その1)積立時のメリット
⇒積立額(掛け金)を全額所得から差し引くことができる。
 所得税と住民税の節税効果が見込めます!

 

(その2)運用時のメリット
⇒通常、株や投資信託では運用益に約20%の税金がかかる。
 それが、iDeCoでは非課税になります!

 

(その3)受取時のメリット
⇒運用したお金は60~70歳までの間に、一時金か年金、または一時金と年金の併用で受け取る。   
 どの受取方式でも控除の対象となり、税金が安くなります!
(一時金は退職金控除、年金方式は公的年金と同じ「公的年金等控除」)

 

知らないうちに、税金でもっていかれることが多いこの世の中、
これだけの節税効果があるんですから、活用しない手はありません!!

 

 

デメリットになるかわかりませんが、念のためデメリットも。

 

(その1)60歳までは現金化できない
⇒まあ、目的が将来の自分のための年金ですから、、、

 

(その2)掛け金が元本割れするリスク
⇒これも自分で運用するんだから、やむなしですね、、、

 

(その3)加入時と運用時に手数料がかかる
⇒加入時に2000~6000円の手数料がかかるほか、口座管理手数料なども必要。

 

ちょっとは興味もって頂けたでしょうか?
やっぱり面倒くさそうと思ったでしょうか?

 

かくいう私もかなり面倒くさがりですが、、
1回設定さえしてしまえば、あとは毎月勝手に掛け金が引き落とされて、
自動的に分配投資されますので、そんなに煩わしさはありません。

 

iDeCoの始め方は、ネットでもたくさんかかれているので、ここではポイントだけ。

 

(1)まず積立額を決める。
⇒月額5,000円から始められます。それ以上積み立てたい場合は、1,000円単位で上乗せできます。
 ※加入者の職業等によって、積み立て上限が決められています。
 ※掛け金拠出の休止・再開はいつでも可能。
 ※掛け金の変更も、毎年1回だけ可能。

 

(2)金融機関を決める(iDeco専用口座を開設)
⇒金融機関によって、口座管理手数料や運用できる金融商品が異なります。

 

【ポイント①】iDecoにかかるコストが低いこと。
⇒金融機関の中には、加入時に運営管理機関手数料が1,000円ほどかかったり、

運用中に口座管理手数料がかかったりするところもある。 やはりネット証券がおススメでしょうか??

【ポイント②】運用できる商品のラインナップが充実していること。
⇒商品数が多ければよいというものでもなく、各資産クラスに適切な商品が用意されているか? 自分の好みの銘柄を扱っているか?

 

(3)銘柄選定する
⇒多くの金融機関では利用者が選びやすいように10~30本程度をラインナップしています。
 ※何も1本に絞る必要はありません!何本か気になるものを選んで、(4)で配分することもできます。

 

【ポイント①】なるべく低コストであるものを選ぶ。
⇒投資信託のコストには、信託報酬の他に購入時手数料、解約時手数料(信託財産留保額)があるが、
購入時や解約時の手数料は無料の方が良く、信託報酬もなるべく低いものがいい。 
(高い信託報酬に見合う運用成績を長期で継続している銘柄なら、低コストでなくてもOK!)
【ポイント②】総資産総額が大きく増加傾向なこと。
⇒総資産総額は投資信託の規模を表すもの。
総資産総額が増加傾向であることは、投資家の買いが継続していて、将来性に期待される銘柄であると言える。
安定した運用のためには、総資産総額が30億円以上の銘柄を選びたい。
【ポイント③】運用成績が良いこと。

 

(4)配分(ポートフォリオ)を決める
⇒(3)で選んだ銘柄を合計100%になるように配分します。
 ※1本で100%にしてもいいし、5本選んで、50%、30%、10%、5%、5%と配分してもいいし。

 

【ポイント①】国内、海外(先進国、新興国)、どこに投資するか?
【ポイント②】株式、債券、REIT、コモディティ(金など)どれに投資するか?

 

ざっくりですが、いずれかの組み合わせになります。
ちなみにバランス型>インデックス型>アクティブ型の順にリスク大になりますので
よくわからない~という場合は、バランス型を選ぶのが無難かもしれません。

 

あ、間違っても、元本確保型の定期預金とか選ばないでくださいね。
運用中、毎月手数料がかかっていることをお忘れなく。。
もちろん、節税効果がありますので完全なマイナスにはなりませんが、
今の金利では完全に手数料負けになります。
さらに、口座管理手数料がかかる金融機関を選んでいたとしたら、、、

 

(5)実際に運用してみる
⇒百聞は一見にしかず。あとは、実際にやってみましょう!
(4)の配分は、都度変えられるので、運用が思わしくないときは、配分を変えてみましょう。
拠出した額より、運用益がではじめると、今度はこの銘柄の比率を増やしてみようか??
なんて、だんだん楽しくなってきます。
世の中の動きに敏感になり、一石二鳥ですよ!

 

最後に、、
将来、年金制度が破綻して、公的年金が貰えなくなるかも?
なんて、うわさも飛び交う中、、
この制度改正の意味するところ、皆さんお気づきでしょうか?

 

税制メリットたっぷりの制度準備したんだから、
公的年金に頼らないで、自己責任で将来資産準備してね!

 

こんなところでしょうか??

 

将来泣きをみないためにも、
健康だけでなく、お金も。。
自分の身は自分で守りましょう。

 

次回は、もうひとつの政府主導の制度「NISA」について書いてみたいと思います。